6.秋櫻
作詞:さだまさし
作曲:さだまさし
編曲:倉田信雄
淡紅の秋櫻が秋の日の
何氣ない陽溜りに搖れている
此頃淚脆くなった母が
庭先でひとつ咳をする
緣側でアルバムを開いては
私の幼い日の思い出を
何度も同じ話くり返す
獨言みたいに小さな聲で
こんな小春日和の穩やかな日は
あなたの優しさが 浸みて來る
明日嫁ぐ私に 苦勞はしても
笑い話に時が變えるよ
心配いらないと 笑った
あれこれと思い出をたどったら
いつの日もひとりではなかったと
今更乍ら我儘な私に
唇かんでいます
明日への荷造りに手を借りて
しばらくは樂し氣にいたけれど
突然淚こぼし 元氣でと
何度も何度もくり返す母
ありがとうの言葉をかみしめながら
生きてみます私なりに
こんな小春日和の穩やかな日は
もう少しあなたの子供で
いさせてください
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